ベルイマン(2)×マヤコフスキー
REVOLUTION/マヤコフスキー『ミステリア・ブッフ』のリハーサルの勢いは後日にということで、ベルイマン『ある結婚の風景』を続けます。
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世界の映画の巨匠ベルイマンは20世紀ヨーロッパ演劇を代表する演出家であり、東京でも『ハムレット』『サド侯爵婦人』が上演され、大きな衝撃を与えています。『ファニーとアレクサンドル』を最後に映画を引退し、演劇に専念すると宣言したベルイマンは「演劇のためのプロジェクト」とタイトルして『人形の家-ノラ-』『令嬢ジュリー』とともに、この『ある結婚の風景』を3部作で上演しています。
ストリンドベリ、イプセンとならべて自作の映画を舞台化し、現代演劇のスタンダードを確立しようとするベルイマンにとって『ある結婚の風景』はとても重要な作品と言えるのではないでしょうか。このマリアンヌとヨハンの夫婦の亀裂から崩壊にいたるストーリーは、その後のベルイマン再臨、最高にして最後の傑作『サラバンド』に遺言状のように引き継がれています。
で、ベニサン第4スタジオでは、インタビューからはじまる第1幕のスケッチを通しました。
鈴木裕美さんの演出がかなりいいリズムを刻んでいきます。
夫婦の痴話喧嘩のゴシップではなく、ベルイマン流の男と女、人間の根源的な愛と憎しみの闘いは、俳優にとって相当な集中力の持続を要求されているのでしょう。トライアスロンのレースにも出場する天宮良さん、ナイロン100℃で鍛えられている村岡希美さんは膨大な台詞の応酬でシーンを生き、ストーリーを前に進め、鬼頭典子さんの「只今より15分の休憩です」の声でやっと解放されました。その時の二人の表情に見えた“小さな達成感”が印象的でした。

HK

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